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10/1 我が家は三人家族
帰還
夜勤で疲れきり、部屋でずっと寝ていた俺。
更新用の日記は書いていたものの、
両親が休みなのでアップ出来なかった。
さすがに股間がパリパリなんて見せるわけにはいかない。
夜遅くになったら更新しようと思い、安らかな眠りへ。
ぐっすりと寝ていても、何故か俺は物音一つですぐに目が覚めます。
部屋の戸が開く音で目が覚める。
ガラガラガラ…(引き戸)
眠気に負けそうになりながらも目を開ける。
部屋の外の光を背にし、インド人が立っています。
愚弟降臨。
いつの間にやらガングロとなり、弟は帰ってきました。
話を聞くと、今更日焼けサロンに通っているそうです。
そんな弟を見て、俺は母親を説得しました。
「もう、戸籍から削除しない?」
さすがに却下されました。
これからも戸籍上は家族です。
*弟の用事は「金貸して」だった。
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親友
たまに、ちょっとした所でこの日記に登場する古田(仮名)君。
最近はメールに少しハマッた様子で、電話ではあまり話さなくなった。
この古田君について、少し紹介。
今日偶然きたメールを公開する事で、彼について想像してください。
この中では「ロードさん」と呼んでいますが、
彼は間違いなく俺の親友古田君です。
ロードさん しょおせつは どおなったんですか?
ぼくは ロードさんのしょおせつの ふぁんなので
まいにちたのしみにまっているのですが
ろーどさんが しょおせつをこうしんしてくれないひは
いちんち だりいです
はやくしょうじょをむごたらしくぶちころして
ほーきんぐはかせを
ぶらっくほーるりろんへみちびいてあげてください
ぼくもがんばります げほげほ…
あ、あはは
そうだ しょおせつにタイトルつけてさ げーほげほ…… では
でさ、へんじかけや
メール以外に電波の受信も始めたようだ。
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10/2 孤独な大学生活
まさとし
大学での俺は寂しい学生だ。
特に親しい友人もいないので、
サロンで一人で弁当を食べていた。
もちろん一人で。
大学のサロンは人が多く、皆友人と話などをしている。
それでも俺は一人で弁当を食べる。
隣でうるさい生徒がいて、
友達と何かを話しているようだった。
少し聞こえてきた内容。
「まさとしっているじゃん?
あいつの名前、10回連続で言ってみて。」
「まさとし」君の名前を連呼するその友達、舌噛みました。
このネタ、別に笑えないと思います。
でもね、今回はそれでいいんですよ。
笑わせようとしたわけじゃないから。
だって…だってさ…。
試したろ?
*ちょっと引っ掛けてみたくなった
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言い伝え
今日は学校が休みなので二度目の更新です。
講義もなくのんびりと出来る休日。
こんな日は俺は本屋など行き、趣味に時間を費やします。
本屋で探していた本も見つけ、悦に浸っている俺。
帰り際、出口でばったりと知り合いに遭遇しました。
彼の名は間野(仮名)さん。
ジムで知り合った33歳の地方公務員だ。
33歳と言っても全くそうは見えない程に若々しく、
初対面の時は20代前半だと思い込んでいた程だ。
一口に地方公務員と言っても色々な仕事がある。
市役所の事務をやっている人も公務員だし、
図書館や火葬場で働いている人だって公務員だ。
間野さんの場合はごみ回収業だ。
圧縮機の付いた回収車に乗り込み、
朝早くから夕方まで各家庭から出されるごみを回収している。
他の地域はどうか知らないが、
ゴミ回収の人たちは皆ヘルメットを被っている。
もちろん安全の為だ。
これは回収車から落ちた時の為もあるが、
他にも足を滑らせて転んだときの為の用心らしい。
ある日の夕方。
いつも通りに仕事をしていた間野さん。
この仕事はかなりの重労働で皆は既に疲れきっていた。
職場内でほぼ最年少の間野さんは、
他の人の負担を減らそうと思い急いで回収していた。
そう、走ってごみを回収したのだ。
他の人の忠告もあったものの、
頑張り屋の間野さんは駆けずり回って仕事をした。
そして気が付くと、華麗に宙を舞っていた。
次に気が付いた時、間野さんは病院のベッドの上だった。
一体何故転んだのか分からなかった間野さんは、
見舞いに来てくれた職場のAさんに聞いたらしい。
Aさんは間野さんにゆっくりと、諭すように答えた。
A「お前が初めて職場に来た時に話しただろう。
俺達が一番注意すべきものは、刃物なんかの危険物じゃない。」
A「バナナの皮だ。」
回収業者のヘルメット。
それらは全てバナナの皮の為に…。
*実際、怪我の原因の約三割はバナナの皮らしい
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10/3 ネタ帳は常に真っ白
入学式
もうそろそろ指定校推薦で入学校が決まった人もいるようなので、
今日は俺の大学入学式の時の話。
俺の大学の入学式は、
時期的には他の学校と比べても特に変わった事はなかった。
前の年に面接試験で落ちたにも関わらず、
学部が違うからか、あっさり入学出来た。
入学式会場に入る直前、入り口で紙袋を渡される。
中身を見てみると、色々な印刷物が入っていた。
それに、記念品なのか何なのか、
よく分からない小さな箱が入っていた。
中身を見ようかと思ったのだが、
その暇もなく入学式の開始時間になってしまった。
会場は大学の校舎の最上階。
かなり広い、階段教室のようになっている。
大学の講師達が壇上に上がり、説明を始めた。
「これから入学式を始めます。
では、紙袋の中から数珠を取り出して下さい。」
さっき気になっていた箱の中身でした。
「見つかりましたか?」
確認をとる進行役の先生。
「それではまず読経から…。」
とんでもない所にきてしまった。
ちなみに、よく見ると壇上の先生達の格好。
袈裟でした。
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10/4 大学のあり方
環境問題論
昨日は大学の入学式の話だったので、今日は講義についての話を。
大学の講義は必須以外は自分で選んで履修するものなんですが、
俺の場合、その選び方は簡単で、明解です。
楽か否か。
駄目っぷりが伝わったかと思います。
そんな俺が選んだ講義の一つが「環境問題論」です。
何となく楽そうじゃないですか?
実際この講義は楽でした。
何故なら最初に黒板に書かれた内容をノートにとり、
その後はその回の内容についてのビデオを見るだけだからです。
これは教授が毎回持ってきています。
しかし、今日の講義はそんな俺達学生の「楽をしたい」という気持ち。
それを教授がはっきりと感じ取っている事を感じさせるものでした。
今日の講義内容は「環境ホルモン」について。
近年急速に問題として取り上げられている環境ホルモン。
これについての詳しい説明を、どんどん黒板に書いていく教授。
そしてそれが終わってからのビデオ鑑賞。
今回は、堺さんという人が司会を勤めるビデオでした。
ビデオの内容を、音声を活字化する事で伝えたいと思います。
「それいけ!あるある大辞典!」
大学って素敵です。
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10/5 素晴らしい才能
脚本家
今日もテレビで再放送がやっていたんですが、
脚本家、三谷幸喜さんの最高傑作といえば「古畑任三郎」ですね。
俺はリアルタイムでは見ていなかったんですが、再放送で見てからもう虜です。
しかし、この三谷幸喜さん、結構変わった所で脚本を書いていたという事は、
あまり知られていません。
例えば、ドラマ化もされた漫画の「超頭脳シルバーウルフ」。
これはドラマの方が有名で、タイトルも変わっていますが、三谷さんの脚本です。
これは脳の二つある高校生が事件に巻き込まれ、
懐中電灯を改造したレーザー銃を使って脱出したりする、SFアクションものです。
ドラマでは何故か推理ものになってましたが。
他の、普通のドラマの方は俺よりも、
これを読んでいる方の方が詳しいと思いますが、これは知ってますか?
それは「サザエさん」です。
この国民的アニメに、三谷さんも参加していた時期があります。
その当時のタイトル。
その中の一つは「イクラちゃん巨大化」です。
あの「バブー」とか「ハ〜イ〜」しか言えないイクラちゃんが巨大化し、
サザエさん宅の屋根をぶち抜いて外へ出るというものです。
凄いですね、さすが三谷幸喜さん。
スケールが違います。
この三谷さんの手によるサザエさんは、
残念ながら長くは続かなかったそうです。残念ですね。
降ろされる時に、当時の責任者に三谷さんが言われた言葉があるそうです。
ちょっと紹介しましょう。
「お前はサザエさんの心がわかっていない。」
素敵な降板理由ですね。
サザエさんの心…。
「俺にじっくり教えろや」って感じです。
*三谷幸喜さん、頑張ってください。
後日談
タラちゃんとイクラちゃんが間違っているという指摘があり、修正しました。
「Roadさんもサザエさんの心がわかってなかったんですね」と、きっつい突っ込みもらいました。
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迷子
タラちゃんとイクラちゃんを間違えて、突っ込まれまくりなRoadです。
もう少し早めに更新したかったのですが、
彼女と電話で別れ話をしていたので遅くなってしまいました。
さて、今日の帰り道での事。
電車に乗ろうと駅のホームにて一人ぼっちで泣きじゃくっている、
小学生低学年位の女の子がいました。
都会って冷たいですね。
親の姿が見えないというのに、皆その子の事を無視しているんです。
心配になって声を掛けた俺。
どうやら降りる駅を間違えたらしく、
自宅のある駅が分からなくなったそうです。
仕方ないので名前と自宅の電話番号を聞き、
携帯で連絡してあげる事にしました。
その子の名前は伊藤しおり(仮名)ちゃんといいました。
プルルルル・・・カチャ。
俺「もしもし、伊藤さんのお宅でしょうか?」
母親「はい、そうですが。どちら様ですか?」
俺「お宅のしおりちゃんを預かっています。」
母親「え?誘拐!?」
日本語って難しいですね。危うく通報されるとこでした。
*お節介はやめとこう…。
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10/6 大人気ない大人
逆間接
どうもこんばんは、Roadです。
皆さんにお聞きします。
皆さんは、格闘家に謝られた事はありますか?
昨日は空手がありました。
うちの空手道場は、規模は小さいながらも師範代がいます。
しかしこの師範代、大人気ないんです。
稽古が終わり、皆が休んでいた時。
俺は師範代の側にいました。ただの偶然です。
すると師範代、いきなりタックルを仕掛けてきました。
ちなみに言っておきます。うちは空手道場です。
師範代、実は他の道場にも顔を出し、寝技にも精通しています。
まぁ格闘技好きなんてものは、技を掛け合って遊ぶ人種です。
はっきり言えばこのタックルも、
小学生のプロレスごっこみたいなものです。
しかし師範代のタックルを潰した俺。
今度は俺が反撃に馬乗りになって、師範代に襲い掛かります。
薔薇ではない。
しかし師範代はムキになり俺の腕を取って、
「腕ひしぎ十字固め」という関節技を仕掛けてきました。
寝技に疎い俺はすぐに腕をとられ、極められてしまいました。
降参の意を込めてタップしようとした瞬間の事です。
ポキ。
破滅の音がしました。
音ははっきり聞こえたものの、
大した事ないと思った俺でしたが、
「すまん!」
師範代は蒼い顔をしています。
「大丈夫ですよ」
そう言ったものの、腕が動きません。
今日も腕は動きません。病院に行くべきでしょうか?
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10/7 傷心のヒロユキ
出てきた
つい一昨日、彼女と話していた。
電話の内容は、少し前に送られてきたメールについてだった。
「考えたい事があるからしばらく放っておいて。」
こんな内容だった。
理由も言わずにいきなりだったので、聞いてみた。
その理由。
「他に気になる人ができたの」
「ヒロユキを本当に好きなのか分からなくなったの」
「悪魔の私が出てきたの」
俺は、「どうするかしばらく考えなよ。待ってるから。」と言いました。
本当はどうしようか俺が考えたかったからですが。
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10/8 異境
入り口
大分前からのメール友達(女子高生)から、
夜勤が終わった直後にメールが届いた。
以前から誘われてはいたのだが、
今まで機会が無かった、ある場所に行こうという事だ。
夜勤明けで疲れてはいたのだが、
その急な申し出に俺は、あっさりと乗った。
ネタの為です。
名古屋駅から地下鉄に乗り、一路名古屋港へ。
そこからポートメッセ名古屋に行き、
チケットを買って中へ入る。
出入り口でまず俺を待ち受けたのは、一つの注意書きだった。
「コスプレでの外出禁止」
コミックマーケットに行ってきました。
*今日は複数回更新です。
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コスプレについて
出入り口の注意書き以外にも、
かなりコスプレについての注意は書かれていました。
『コスプレをなさる方に』という欄がきっちりパンフレットにあります。
一部抜粋します。
あまりに露出の高いコスプレコスチュームはお避けください。
モデルガン、エアガン等の武器類は持ち込み禁止です。
刀剣類の長物は、人を傷付けない素材(紙・布・バルサ・発泡スチロール)で強化加工していないものを使用し、いかなる理由があっても抜刀しないこと。人混みの中では刃先を下に向け、危険・通行の邪魔にならぬようご配慮下さい。長物の長さは1メートル(節のあるものや曲がったものはまっすぐにした状態で)以内とします。
会場に入ると確かに、コスプレしている人の中に侍がいます。
しかし過去、どんな理由で抜刀した人がいたんでしょうか。
コミックマーケット。
同人誌の販売並びに交流を目的としたイベントです。
「露骨な性描写はおやめください」とあり、
そう言った意味では安心して見られる場所ではありました。
なにせオタクどもの祭典ですからね。
「あいつオタだぜオタ」とか言われ、
いつも後ろ指指されている人にとってはまさに聖域です。
俺のような夜勤明けの普通の人には辛いものがありますが。
凄い世界ですよ。
忍者いる、侍いる、ライダーいる、血糊つけた人いる、ロボットいる。
メイドいる、頭にうさぎ耳とサイコロつけたのもいる。
でも中でも凄かったのはこれ。
絶対に日本の学校ではありえないような原色のセーラー服。
制服の前を少しはだけ、覗く素肌。スキップしながら移動している。
股下20cm程度のスカート。
そして、スカートの裾からのぞく脛毛。
誰か通報してくださいよ。
その時思い出した、パンフレットにある注意書きの一つ。
これからコミックマーケットへ挑戦しようと思っている人に書きます。
「怪我や、気分の悪くなった方は遠慮せずにスタッフまでどうぞ」
ネタ探しの場としては楽しかったです。
*慣れたら普通に楽しいんだと思います。
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盟友
さて、大体の雰囲気を肌で味わった俺。
しかし気付くと一緒だった女の子、早紀(仮名)とはぐれてました。
仕方なく歩き回って探す俺。
しばらく歩いていると、後ろから声を掛けられました。
早紀「ヒロユキさん、やっと見つけたぁ〜。」
どうやら相手も探していたようです。
ほっとして振り返ると、お坊さんがいました。
女子高生が一転、坊さんに。
俺「…それ、何の格好?」
早紀「弥勒様だよ〜☆」
数珠までセットです。
とにかく一人では怖くて仕方ないので一緒に行動します。
俺は普通のワイシャツにジーパンと、普通の格好です。
対して同行者は黒い袈裟に身を包んだ坊さん。
なのに全く目立ちません。
しばらくあちこちをまわってみたのですが、
端の方の一角に物凄い人の集まっている場所があります。
そこに行ってみました。
「コスプレブース」と書かれたそこには、
様々な格好をした人が集まっています。
「もしかして弥勒様ですか〜!?」
何故か興奮した様子の女の子が走ってきました。
早紀と同じように、黒い袈裟を着用。それに数珠を持っています。
「弥勒様ってあんまりいないから感動です!
一緒に写真撮って貰えませんか!?」
友情が芽生えた一瞬です。
二人で写真を撮り始めました。
そこへ、その女の子の知り合いらしい娘も来ました。
一生懸命声援を送ります。
「もっとかっこよく!もっとかっこよく!」
「ポーズ変えて!」
「もっと目を据わらせて!」
コミックマーケット、一度行ってみてはどうですか?
*僕の書けるのはここまでです。
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10/9 報復戦争開始
結婚記念日
昨日から、9/11に起こったハイジャックテロの報復戦争が始まった。
この戦争、どうなるかは分からないが、早く終わって欲しい。
今現在もWeb上では戦争についての話題が多く、
暗い話題になりがちだ。
ところで、今日は両親の結婚記念日。
どこかへ二人で出かけようと言って、土曜から旅行中。
なので今は家に俺一人なのだけれど、
両親の新婚旅行の行き先というのが気になる。
ニューヨーク。
今の情勢を考えると、羨ましいとか以前に心配が先にたつ。
しかも10/8が帰宅予定日だったら尚更だ。
今更ながら、出発直前の母親の言葉が思い出される。
「帰ってこれないかもね。」
現在午前零時。
今ではもう、母の言葉が予言に思えてならない。
*「もったいない」の一言で行くのはどうかと思う。
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帰国
やっと両親が旅行から帰ってきました。
現在午後一時です。
予定では昨日の夕方でした。
仲良く旅行に行くのはいいんですが、
連絡もなしに一日帰りが遅れるのは正直怖いです。
特に旅行先がニューヨークだと。
何故帰りが遅かったのか、親父に聞いてみました。
しかし、何故かしきりに「気が緩んだんだなぁ。」というだけで、要領を得ない。
はっきり言うように促すと、やっと理由を言いました。
「旅行先で、俺の昔の浮気がバレたんだ。」
なんと十年も隠していた浮気が、宿泊先での寝言でバレたらしい。
そのせいで、帰国後に二人でずっと話し合っていたようです。
その、寝言内容も聞き出しました。
ちなみに母親の名前は真由美(仮名)です。
『加奈ぁ〜、もっとさせろ〜。』
意味深過ぎて、僕には分かりません。
*親父だけ帰ってこれなくなるところでした。
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10/10 将来への不安
土砂降りの雨の日に
大学に入って二年目。
あれだけ楽しみにしていたにも関わらず、さほど楽しい生活とはいえない。
将来に対する大きな夢、希望なども特になく、無気力に生きている。
今日のように土砂降りの雨の日は、
そんな暗い事を考えることがあり、決まって憂鬱になる。
大学に向かうバスの中、
一人そんな沈みがちな俺を嘲笑うかのように、雨は降り続ける。
けれどこんな所で将来の事など考えていても仕方ないのは確か。
そんな自分に苦笑いしつつ、毎日を楽しむ、前向きな方向に持っていく。
そうだ、馬鹿みたいに遊んで、頑張ってバイトして。
それだけでも充実した毎日を過ごせているじゃないか。
こんな簡単に前向きな思考になれる自分が妙におかしく、笑いがこみ上げる。
ここはバスの中。一人で笑っていては、まるっきり不審者だ。
他にも人は大勢いるのだから。
笑いを堪えきり、清々しい気分になって窓の外を見てみる。
先程まで憂鬱な気分にしてくれた雨も、今は身近なものに感じる。
俺の将来だって、それほど捨てた物じゃないんじゃないかと思えてきた。
そんな俺の目に、一つの看板が飛び込んだ。
スナック「バンカー」
*神も仏も信じない。
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